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高齢者がかかりやすい感染症と予防法とは!?


毎冬、流行するインフルエンザを始め、感染症には様々なものがあります。そして、高齢者は感染症にかかりやすく、発症してしまうと重症化しやすいので注意が必要です。 まず、なぜ高齢者は感染症にかかりやすいのかをお話しした後、高齢者がかかりやすい感染症の種類やその予防法についてご紹介します。

高齢者が感染症にかかりやすい理由


高齢者が感染症にかかりやすい一番の理由は、免疫力の低下です。
免疫力は20歳をピークに、その後は加齢とともに低下していき、60歳を超えるとおよそ半分以下にまで低下します。これは老化に伴い、T細胞(免疫を主導する白血球)を教育する胸腺や、リンパ球のたくさん集まっている脾臓が萎縮してしまうことが原因だと考えられています。
そのため、高齢者は病原体の影響を受けやすく、感染症にかかりやすいのです。

高齢者がかかりやすい感染症


高齢者がかかりやすい感染症は、主に以下のようなものがあります。

・インフルエンザ
インフルエンザウイルスに感染することにより発症します。通常38℃以上の高熱が出て、関節痛や筋肉痛などの症状をともないますが、高齢者の場合はあまり高熱にならないこともあります。高齢者は重症化しやすく、肺炎などの合併症を引き起こすこともあり危険です。

・肺炎
一般的には外部から病原体(肺炎球菌、インフルエンザウイルス、黄色ブドウ球菌など)が入ることで感染します。高齢者に多いのは、自身の口腔内にある細菌が誤嚥により肺に入って起こる、誤嚥性肺炎です。高齢者は発熱やせきなどの症状が出ないこともあり、発見が遅れ、重症化するケースが多くあります。

・結核
空気感染により結核菌が体内に入ることで発症します。主な病巣は肺ですが、免疫力が低い高齢者は全身感染症となる場合もあります。微熱や寝汗、せき、たんなど風邪に似た症状が表れます。

・感染性胃腸炎
感染性胃腸炎とは、細菌やウイルスなどの病原体による胃腸炎で、患者の約半分はノロウイルスが原因だと言われています。ノロウイルスは牡蠣などの二枚貝に含まれ、加熱が不十分だったり、手や食器に付着したウイルスが口に入ったりすることで感染します。主な症状は激しい嘔吐と下痢で、感染力が強く、感染者の便や嘔吐物から空気中に飛び散ったウイルスを吸い込むことでも感染するほどです。

・尿路感染症
尿路感染症の多くは尿道口から菌が侵入することで発症します。主な症状は、残尿感や排尿痛などがありますが、高齢者の場合は頻尿症状だけのケースもあります。オムツを着用している場合は、細菌が増殖しやすく、尿路感染症にかかりやすいため、こまめなオムツ交換が大切です。

感染症を予防するためには?


こまめに手洗いとうがいをする
帰宅時はもちろん、食事の前などにも手洗いとうがいを徹底しましょう。介護者は、介護前後の手洗いを忘れずに。

体を清潔に保つ
高齢になると毎日の入浴が大変になりますが、できるだけ体を清潔に保つことが大切です。尿路感染症や皮膚感染症の予防にもなるので、寝たきりの場合でも清潔な水とタオルで体を拭くようにしましょう。

予防接種を受ける
毎冬、流行するインフルエンザには予防接種が効果的です。医師と相談の上、流行前の10~11月頃に接種しておくようにしましょう。家族や介護者も受けておくことが望ましいです。

生活習慣を整える
免疫力の低下は加齢のみではなく、睡眠不足や栄養不良、ストレスなども原因になります。バランスのとれた食事や十分な睡眠を心掛けてください。

まとめ

高齢者がかかりやすい感染症と予防法とは!?


高齢者は感染症にかかると、重症化したり回復に時間がかかったりするので、日頃からの予防が大切です。バランスの良い食事を心掛けたり、適度に運動したりすることで免疫力アップにつながります。毎日を楽しく過ごして感染症を予防しましょう。